【働きたくなる街探訪】多くの文化人が暮らした街「二番町」

■二番町の歴史 ■二番町の概要・特徴 ■二番町の周辺環境

エリア・町

2021年06月29日

【働きたくなる街探訪】多くの文化人が暮らした街「二番町」

千代田区は、日本の主要政府機関や企業が集中している東京の中心部です。その千代田区の中でも「番町」は、歴史ある住宅街として知られています。番町とは一番町~六番町までの総称ですが、今回は「二番町」にフォーカスを当て、その魅力や周辺環境についてご紹介します。

 

【目次】

二番町の歴史

・文豪の町、番町文人通りについて

二番町の概要・特徴

・二番町の最寄り駅はどこ?

・日本テレビ通り沿道は再開発が進んでいる

二番町の周辺環境



 

二番町の歴史


「番町」という地名は、徳川家康が江戸城(現:皇居)に入った後、城の守りをより強固にするため、城の西側に将軍を直接警護する旗本や大番組たちを住まわせたことに由来しています。

 

江戸時代にこの界隈には旗本屋敷や中屋敷が建ち、甲州街道沿いには、番町の暮らしを支える商家が軒を連ねて賑わったといいます。明治維新の後には、政府の役人・家族が住む閑静な住宅街へと発展しました。

 

 

文豪の町、番町文人通りについて


麹町大通りから大妻通りへと抜ける道は通称「番町文人通り」と呼ばれ、明治・大正・昭和にかけて多くの文化人が住んでいました。暮らしていた時期は重なっていませんが、日本の芸術史・文学史に名を刻む人々がこぞって居を構えており、まさに「番町文人通り」と呼ぶにふさわしい通りです。

 

二番町にも多くの著名人が暮らしていたといわれています。番町文人通りには、以下のような文化人が住んでいました。

 

・島崎藤村(1872~1943)

 小説家・詩人。代表作は『破戒』『夜明け前』など。

・泉鏡花(1873~1939)

 小説家・劇作家。代表作は『婦系図』『天守物語』など。

・川喜多半泥子(1878~1963)

 陶芸家。昭和の光悦と称された。実業家であり政治家でもあった。

・与謝野晶子(1878~1942)

 歌人・作家。代表作は『みだれ髪』『君死にたまふことなかれ』。

・与謝野鉄幹(1873~1935)

 歌人。本名は与謝野寛。与謝野晶子の夫で、歌誌『明星』の創始者。

・有島武郎(1878~1923)

 作家。代表作『カインの末裔』『或る女』などで知られる。

・有島生馬(1882~1974)

 洋画家・作家。代表作は『蝙蝠の如く』。有島武郎の弟、里見弴の兄。

・里見弴(1888~1983)

 作家。有島武郎・有島生馬の弟。『善心悪心』『恋ごころ』など短編の名手。

・初代中村吉右衛門(1886~1954)

 大正・昭和を代表する歌舞伎俳優。

・レオナール・フジタ(1886~1968)

 洋画家。元の名は藤田嗣治。エコール・ド・パリで活躍後、フランスに帰化した。

・菊池寛(1888~1948)

 作家・編集者。作家として活躍し、文藝春秋を興した。

・直木三十五(1891~1934)

 作家。『南国太平記』など時代小説で人気があった。直木賞の由来となる人物。

・武田麟太郎(1904~1946)

 小説家。プロレタリア文学作家として活躍した。

・網野菊(1900~1978)

 作家。代表作は『光子』『金の棺』などで、志賀直哉に師事した。

・市川右太衛門(1907~1999)

 映画・舞台俳優。『旗本退屈男』を筆頭に時代劇スターとして活躍した。

・串田孫一(1915~2005)

 詩人・哲学者・随筆家。代表作は『羊飼の時計』『山のパンセ』など。

 

 

また、番町文人通りには明治女学校があり、島崎藤村・北村透谷らが教鞭を取り、日本で初めての女性医師となった荻野吟子が校医を務めていました。

残念ながら現在では住宅街やオフィスビルとなっており、当時の建物はほとんど現存していません。しかし、旧居跡にはプレートが建てられており、文化人が暮らした記録が今なお残されています。


 

番町の概要・特徴


番町の中でも、麹町・半蔵門エリアは皇居からほど近い住宅街はありますが、「暮らす」イメージがなかなか湧いてこない街かもしれません。基本的には家賃が非常に高い物件が並んでいて、築年数にこだわりがなければ、ワンルーム/1Kで10万円以内の物件も見つけられます。また、東京の中心にあるので、どこへ行くのもアクセスが良好です。そんなアクセスに便利な二番町の最寄り駅や再開発情報についてご紹介します。


 

二番町の最寄り駅はどこ?
 

二番町からは「麹町駅」と「市ヶ谷駅」が最寄り駅です。番町エリアは東京の真ん中に位置するため交通の利便性が良く、どこにでも行きやすい立地が魅力です。


・麹町駅(地下鉄)

地下鉄「麹町駅」には東京メトロ有楽町線が乗り入れており、東京湾側の「新木場駅」方面や埼玉県側の「和光市駅」方面へアクセスできます。この沿線には池袋駅・永田町駅・飯田橋駅等があり、通勤手段として便利です。

また、麹町駅周辺はスーパーが多く、買い物がしやすいエリア。24時間営業スーパーもあり、帰宅途中の買い物も時間を気にせずに済ませられます。


市ヶ谷駅(JR・地下鉄)

「市ヶ谷駅」は、千代田区と新宿区、2つの区にまたがる駅です。JR中央線・総武線や、地下鉄の東京メトロ有楽町線、南北線、都営新宿線といった複数の路線が乗り入れており、渋谷、新宿、池袋などさまざまな場所にアクセスしやすくなっています。

近くには大学のキャンパスや大手企業のオフィスなどがあるため、市ヶ谷駅周辺は人通りが多い、賑やかなエリアとなっています。駅周辺は、大型のスーパーはありませんが、セブンイレブンやナチュラルローソン、ファミリーマートなどのコンビニエンスストアが点在しており、日用品や食品などの買い物には困りません。

 

半蔵門駅(地下鉄)

半蔵門駅は、皇居の西側に位置し、二番町にある「麹町駅」から徒歩6分で行ける近さです。半蔵門駅には、東京メトロ半蔵門線が乗り入れており、東京スカイツリーの最寄り駅である「押上駅」方面と「渋谷」方面へのアクセスが可能です。

周辺には、皇居の他に各国の大使館や国立劇場、最高裁判所など、国の重要な施設も数多くあり、治安が良く、凛とした雰囲気が漂っています。

 


日本テレビ通り沿道は再開発が進んでいる

 

番町文人通りからほど近い「日本テレビ通り」には、日本テレビ本社跡地があります。日本テレビの本社機能は、2004年に二番町(麹町)から汐留に移転しました。

 

ただ、汐留の新社屋の敷地が狭く、麹町に残した社屋がまだ使えることもあって、2019年1月までは一部の番組制作は『麹町分室』で制作されていました。2019年1月には、麹町分室の隣に「番町スタジオ」が建設されて機能が引き継がれ、麹町分室はその役割を終えました。

 

番町スタジオは、地上11階の高層ビル(高さ59.9m)です。番町は、閑静な住宅街でもあるため、景観を守りたいという住民からの要望が届けられています。住民の意向としては開発そのものに反対しているわけではないため、落ち着いた街並みと先進的な商業施設が調和できるよう計画調整しながら再開発が進められています。


 

二番町の周辺環境

 

国会議事堂や首相官邸、最高裁判所など日本政治の拠点が集まる千代田区にあって、一番町から六番町までの番町の一角は、とても都心とは思えないほどの閑静な住宅地です。

 

二番町にはスーパーマーケット「セーヌよしや」や会員制倉庫型スーパー「メラルーカ」があり、暮らしやすさを考えるのであれば、番町の中で住みやすいのは二番町だといえそうです。

 

二番町は、出版社やIT企業、メーカーなどのオフィスが数多くあり、日中に訪れる人も多いという特徴があります。オフィス街というと、丸の内や大手町のような高層ビルが立ち並ぶ街並みをイメージしますが、二番町は、昭和後期・平成前期に建てられたレンガやタイル張りの低いビルが多く、どこか懐かしさを感じさせてくれます。住宅街でもあるので、ドラックストアやコンビニが揃っていて、仕事帰りの買い物にも便利です。また、二番町には、小学校や中学校、高校などの教育機関も多いので治安がいいところも、住みやすさや働きやすさに繫がっています。

 

二番町は、エリア内にオフィス街や教育機関、住宅街が混在していますが、それぞれの秩序が保たれていて、心地よい緊張感の漂う街になっています。それが二番町ならではの魅力ではないでしょうか。

 

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