成功したアスリートも実践。ビジネスにおける “ゾーンに入る”とは

▽アスリートの”ルーティン”と”ゾーン” ▽驚くほど仕事が捗る変性意識状態 ▽リラックス空間やカフェがゾーンへの入口 ▽“いつもの環境”は仕事の効率化につながる

働き方

2019年07月30日

成功したアスリートも実践。ビジネスにおける “ゾーンに入る”とは

アスリートの”ルーティン”と”ゾーン”

アスリートが大事な仕事の前に行う“ルーティン”を目にしたことがあると思います。例えば、このほど惜しまれつつ引退したイチロー選手は、プレイボールの時間から逆算して就寝時間、起床時間、食事の時間など全てのスケジュールを決め、寸分違わず実行したそうです。「朝は必ずカレーを食べる」というのは有名な話でしょう。

2015年ラグビーW杯で一斉を風靡した五郎丸歩選手もまた、有名なルーティンがあります。プレースキックの直前に両手を組むポーズ。これは五郎丸ポーズと呼ばれ、流行語大賞にもノミネートされました。

トップアスリートに見られるルーティンは、高いパフォーマンスを生み出すために必要なものです。ルーティンによってストレスや不安を極力取り除いてプレーしていたイチロー選手は、長きに渡ってトップレベルを維持し続けました。五郎丸選手はこのルーティンを取り入れたことにより、キック成功率を約4%向上させたといわれています。では、なぜルーティンをすることが高いパフォーマンスへ繋がるのでしょうか。

決められたルーティンをいつものようにこなすことで、平常心を保つことができます。余計な迷いに左右されることなく、精神が安定します。つまり、集中力が増していきます。それは、自分自身が持っている最大限のパフォーマンスを発揮できる、いわゆる“ゾーン”のベースになっています。


驚くほど仕事が捗る変性意識状態

「ボールが止まって見えた」、「シュートコースが光っていた」などというアスリートのゾーン体験を聞いたことがあるのではないでしょうか。長時間走ることで気分が高揚する「ランナーズハイ」を経験した人もいるのではないでしょうか。

これらは、心理学でいうところの「変性意識状態」の一種。自身が持っている潜在能力を発揮させる状態のことですが、これはトップアスリートのみならず一般的なビジネスパーソンにも当てはまります。

「目の前の仕事に没頭し、周りの音が聞こえなくなり、空腹等を忘れて業務を続け、気が付いたら何時間も経っていた」という経験があるかと思います。これはまさに変性意識状態の中で、高い集中力で仕事に取り組んでいたということです。


リラックス空間やカフェがゾーンへの入口

変性意識状態はいつでもどこでも簡単になれるものではなく、明確な方法が確立されているわけでもありませんが、先述のようなルーティンを実践するということは効果的な手法の一つです。

ビジネスにおけるルーティンは様々。例えば外回りの営業マンであれば「商談前は自分の影を踏む」、「15分休憩したら5軒訪問する」など、自分自身でルールを決めれば良いのです。

特に、雑念などを持たずにリラックスするようなルーティンが変性意識状態に入りやすいとされており、落ち着く空間やいつものお気に入りカフェなどを見つけること、それをルーティンとして活用することは非常に大切だと言えます。


“いつもの環境”は仕事の効率化につながる

つまり、「ルーティンとして活用している環境が整っていること」は、業務効率化を図る上で大変重要です。「企画書を作成する前は、職場近くのカフェでエスプレッソを飲む」、「プレゼンを控えた朝は廊下に飾られた絵画を見る」などのルーティンを作りやすいからです。

“いつもの環境”からリラックスできるルーティンを見つけ、変性意識状態になりやすくなる土台ができれば、きっと自分が思っている以上に仕事が捗ることでしょう。



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